心を揺さぶられた詩:もっと元気を出してよ、ねえ、お父さん!
先週の月曜日、いつものボランティアカットに行ってきました。
その様子はまた後日書こうと思いますが、
その時、たまたま素敵な本を見つけました。

◆写真は、Amazonから購入したもの。
園にちょっと早めに着き、
「ここで待っててくださいね」と案内された応接室。
そこには沢山の本があり、((時間もあるし、うちも4年生(息子)。ちょっと読ませてもらおうかな…))と思って、たまたま一冊手に取った本。
で、偶然、見開いた 最初のページ

~お父さんの足音~
あれはお父さんだ
お父さんが帰ってきたのだ
あの足音でわかる
ずずっ、ばたっ、
ずずっ、ばたっ… …
お父さんは いつごろから
あんな歩き方をするようになったのだろう
いかにも からだが重たいというふうに
くつをひきずるみたいにして
ああくたびれたよ、といわんばかりに
さえない顔をして帰ってくる
ぼくは あの足音を聞くたびに
むねのここが シーンとする
いつもじょうだんばっかりいって
ひとわらわせるお父さん
とくにごきげんなときは
いなかのぼんおどり歌をうたったり
うたいながらおどりだしたりするお父さん
そんなお父さんの明るい顔は
もう見られないのだろうか
お父さん、
お酒のんで よっぱらって帰ってもいいから
もっと元気を出してよ、ねえ、お父さん!
出典『小さな僕の家』(講談社)
・・・・・・・・・・・
いや、考えさせられました。
子どもたちも、思ってるんですよね。
元気な子に育ってくれたら!
明るく、たくましい子に育ってくれたら!と期待や願いも掛けてはいたけど、
まずは僕ら、お父さんからなんだな…と、激しく共感しました。
また、「お酒のんで よっぱらって帰ってもいいから…」というフレーズに、
なんとも言えない気もしました。
なんというか、その・・、家族のために強くなったり、立派になったりする必要もないのかな、とも。
そして、その後のボランティア キッズカットの方も燃えました。
まずは俺ら。
元気な姿も、そして元気じゃない姿も、どんどん見せていきましょうね。

◆2001年4月に発行された本で、今では中古がAmazonから買えるみたいです。
手元に届き、他のページも見てみましたが、
僕は、ですが、その他の詩には、そこまで心は揺さぶれられなかったです。
不思議ですね。
たった一回、その時たまたまパッと開いたページ。
そこに激しく心揺さぶられました。