働いても働いても、足りません。いったい僕は、何時間働けばいいのでしょうか?
2008年の4月、強烈なことばをもらいました。

その当時は、ワーカホリック(仕事中毒)の真っただ中でした。
毎日もの凄く働いていて、心身共にヘトヘトでした。
毎朝6時半には出勤して、
一時間ほど出勤ラッシュな中、駅前に立って、お店のチラシを配る。
いや、これが精神的にも肉体的にも、結構つらかったのです。
寒かったり、暑かったり、そしてなによりも恥ずかしかった。
「またあの人、いる…」みたいな感じで見られてる(ような気がして)ショックでした。
で、8時頃にはお店に戻り、掃除、準備&朝礼など。
そして9時の営業開始から22時まで、みっちりとサロンワーク。
その後、終礼と掃除。
そしてその後、みんなと日をまたぐ頃(ようは深夜0時)まで練習会。
※ただこの深夜0時は、美容院業界では、さほどめずらしい話でもありません。
そしてこの頃が一番ピークで、
その後1時間ほど深夜のポスティング(家のポストにチラシを入れる)に出掛け、
そして1時半頃、ヘトヘトで帰宅。
そして即、睡眠で、お風呂は朝シャワーを浴びてました。
そしてまた翌朝6時半には出勤して、駅前でチラシ配り。
また休みの日も、ほぼほぼチラシ配りに出掛けていました。
◆ 通勤&チラシ配り(=ポスティング)専用に買った、原付き

※ 雨が降っても、行けるようにと、屋根アリの原付バイク。
でもまあこれ、自分のお店だから何とかやれたし、
そこまでやれた理由もありました。
それはなんと言っても、収入が全く追い付いていなかったこと。
変な話、これだけ長時間働いても、
なんと!月収が10万以下もざらでした。
最悪、マイナスだった月もありました…。
狂ったように、こんなにみっちり働いても、給料がない(もしくはマイナス)。
で、生活できないって訳なんだけど、
ここが自営業者のこわい所。
例えば、
お店が月100万円の売上げだとする。
そこから家賃〇〇万・経費〇万・薬液仕入〇〇万・人件費〇〇万などを引いたら、
まったく全部なくなっちゃった…って感じ。
で、これじゃあダメだ、なんとかしなきゃ…って感じで、
で、もう長時間働くしか、考えが残ってなかったんですよね。
で、その繰り返し(朝~深夜まで)
人って恐怖に追われると、火事場のバカ力というか、もの凄い力を出すのですね。
だからこんなに働けた訳なんですが、もう二度と懲り懲り。
当時はスタッフさんも多かったから、なんともならなかったし、
((俺が頑張る、ふんばり所…))しか頭の中になかった。
家にも全く居ないし、
過労・睡眠不足・不安・ストレスなんかで、生活ももうぐっちゃぐちゃ。
過労やら、心労やら…。
父親/男として/経営者/美容師としての責任感やら、情けなさやらで、心身ともに完全にやられてしまいました。
そしてそんな時、
福島先生の[経営者塾]というものに初めて参加し、すがる思いで休憩時間に相談しに行きました。
そして、「働いても働いても、足りません。
朝7時から夜中の2時頃まで働いても、やって行けません。
いったい僕は、何時間働けばいいのでしょうか?」と泣きそうに相談したところ、
(いや、少し泣いてましたが)
福島先生は、間髪入れずに僕を見て、にっこり笑って「9時-5時で いいんじゃない^^」と、一言。
((え・・・??))と、身体が固まりました。
((朝7時から毎日18時間働いて、それでもやって行けてないのに…))
((それで「9時-5時」って・・・?))
((なぜ? なに??))みたいな感じで、笑えもせず、声も出ず…。
動けず、反応もできず。
その時はまるで衝撃で、宇宙の果てまで意識がすっ飛んでいったような感覚でした。
で、まあ、そこから考えが変わり、
いろんなことも教わり、いろいろあったのですが、僕のベースとなった体験&考え方でした。
◆ 2008.6/13

その辺り、また順々に書き記していきます。
しかし、そーゆう人に対してふつう、「9時-5時でいいんじゃない^^」って瞬時に出ないですよね。
ふつうなら「大変だね…」とか、「つらいね、よく頑張ったね…」と慰めてくれたり、
もしくは「寝ずにやれ。死ぬ気で乗り越えろ!」とか発破を掛けるような類いかな、とも思いました。
で、その「9時―5時でいいんじゃない?」の言葉の真意は、未だ分からず、説明もできないのです。
でも、その言葉が【僕のターニングポイント】となったし、今でも大きく心に残っています。
でもやっぱり、ワーカホリック(仕事中毒)な人には、9時-5時なのかも知れないですね(笑
まずは過労、やめましょう。