大好きな本です!好きなようにしてください/楠木建さん

大好きな本です!

好きなようにしてください:楠木建さん

ニュースピックスという雑誌に連載された、読者からのQ&Aをまとめた本です。

おもに仕事でのキャリアプラン中心に話が展開されていますが、
なるほど~と唸る部分や、笑い処が盛りだくさん!
 
また僕はこの本から、仕事での「横にスライドしていく感覚」や「好きに没頭していく感覚」を得ました。

以下、楠木さん語録と、Q&Aを紹介。

Q:新卒で入った会社が、毎日つらい。
 A:どーやらポンコツ上司の疑い、あり。

新卒で入ってみても、毎日つらい、向いていない、ってこともしばしばある。
向いていないことが判断したら、さっさと別のことをやるべき。
つまり「だめだこりゃ。次行ってみよう」だけの話。←昭和のドリフネタ(笑

ただし、だからと言ってゼロからやり直したり、大転換する必要もなし。

本当に向いてない方面には、そもそも手をつけないもの。
次に行くべきところは、意外とそれまでやっていたことの近所にある。

向いていない、だめだこりゃ、次行ってみよう…の繰り返し。

そうやって、滑った転んだを繰り返しながら、だんだん自分の向き/不向き、好き嫌いがわかって来る。

・器用貧乏と言うより、ただの貧乏。

・好きを仕事に…ではなく、趣味と仕事は別。

・そこに入金があるか、ないか?=いくらネットで[いいね]がついても、入金がなければビジネスじゃない。

・ドン詰まりでダメな時は、うどん食って寝る…etc

また、楠木さんの仕事への考え方も好きです。

・実績こそが、実在。
これがビジネスの大原則。

実績のみが君の自信・能力、そして勇気の最良の尺度だ。
実績のみが、君自身として成長する自由を、君に与えてくれる。
他の事はどうでもいい。
外野の声を気にせず、自分の本来好きな仕事・やりたい仕事に邁進してください。
ご活躍をお祈りしております。

特別のノウハウがあるようにみえますが、
結局のところ、そのことを長く続けてやっている、これに尽きると僕は思っています。

すべったころんだの試行錯誤。
そこから出来上がったその人固有のセンスや、感覚。
それを磨く。
自分の芸風とも言えるでしょう。
それこそが、僕の貴重な生命線です。

これを読み、じ~~んときました。

あとは最後に、もう1話だけ紹介。
これも読み終え、じわっと心に響きました。

Q:納期に追われ、会社で寝袋で寝る日々です。このまま仕事を続けるべきでしょうか?
IT企業勤務:20代女性

A:この質問に対しては、さすがに好きなようにしてくださいとは言えません。
こんな生活を続けていたら、身体を壊します。

あなたは奴隷ではない。

あなたは有能で、責任感も強い。
あなたなら、いくらでも仕事はあるです。

今の姿勢で仕事経験を重ねていけば、あなたは将来ますます能力を発揮して、ワーカーからプレイヤーへと脱皮する可能性があります。

レイバーの扱いに甘んじるべきでありません。

ただ、今の異常な生活がごく短期的なことであれば、一定期間内の我慢もいいかもしれません。
寝袋は週に1回まで、とか交渉もありだと思います。
ただ、これが定常状態としてずっと続くようだと、経営として明らかにおかしい。

是非とももう、寝袋を使わなくてもいい会社に移ってください。

そして今まで使っていた寝袋は、会社に置いて行くか、 キャンプの時に使いましょう。

なんでしょう、真剣ながらも、最後に笑いを取るというか、
僕も一時期、まるで奴隷のように働いた日々があったので、余計に共感しました。

なので最後のフレーズ「寝袋は、キャンプの時に…」には、笑いとともに泣けました。

また、「仕事」には3つの概念があるそうで、
1:レイバー(古代ローマ帝国の奴隷)
2:ワーク(きっと「あ~、明日も仕事か~」の仕事)
3:プレイ(サッカー選手の本田選手や、将棋の羽生名人は、ワーカーとは言わず、プレイヤーとか、プレイングマネージャーとか言われるそう)。

この本を読み、やっぱり僕は独自のセンスややり方がOKなプレイ(遊ぶ、とも言います)にしたいなと思いました。

やはり仕事は、一日の大半を費やすもの。
ならばより楽しく、充実した時間にしたいですよね!

他にも、いろんなエピソードが紹介されています。
楠木さんの余裕というか、遊び心、ふところの深さみたいなものが感じられる一冊でした。

読みやすく、笑い処も随所にあり。
言葉の切れ味や凄みも圧巻でした。

「本は、人生のカンニングペーパーだよ」とも聞きましたが、まさにこの一冊だけは丸暗記したい気分です(笑

ぜひみなさんも、いかがでしょうか。

好きなようにしてください:楠木建さん

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